ホルモンの種類によって、検査方法が異なります。

1.コルチゾール:血液検査 または 唾液

副腎から分泌されるホルモンで、別名 ストレスホルモンと言われています。血液中のホルモン量を測ることはできますが、コルチゾールには日内変動があり、採血の時間帯によりかなり異なる値を示すことや、採血のために刺す針の刺激によるストレスにより反応性に高い値を示すことがあります。副腎のコルチゾール分泌機能を詳しく調べるためには、一日4回(朝、昼、夕方、夜)唾液を採取して分泌されるフリーのホルモン量を計測するのが最も正確とされています。

血液検査は国内でSRLに委託しますので、数日で結果が出ますが、唾液検査はアメリカの検査会社に委託しますので、約3週間かかります。

2.甲状腺ホルモン:血液検査

頚の喉元にある蝶のような形をした甲状腺から分泌されるホルモンです。甲状腺ホルモンは、代謝や温度調節、心機能などに関わり、少量でも重要なホルモンです。

甲状腺ホルモンは、視床下部から分泌されるTRH(Thyrotropin-releasing hormone甲状腺放出ホルモン)のフィードバックによって血中濃度が制御されており、下垂体から分泌されるTSH(Thyroid-stimulating hormone甲状腺刺激ホルモン)がTSHホルモン受容体を有する甲状腺に到達すると、T4(thyroxin)とT3(triiodothyronine)が分泌されます。

甲状腺機能異常には、機能低下症と機能亢進症があり、甲状腺組織に対して抗体が作られているときは、それぞれ橋本病、バセドウ病となります。更年期前後や強いストレス下にある場合、機能異常を来しやすい傾向があります。

オゾン療法を希望される方は、甲状腺機能亢進症の場合 治療ができませんので、事前に検査をさせていただきます。

3.性ホルモン:血液検査 または 尿検査

女性は卵巣から、男性は精巣から分泌されますが、年齢とともに分泌量の低下がみられます。エストロゲン

プロゲステロン

DHEAーS

テストステロン

FSH(卵胞刺激ホルモン)、LH(黄体刺激ホルモン)

更年期後は、副腎など他臓器からも分泌されますが、全体の量としてかなり減少します。

4.成長ホルモン:血液検査 IGF-1

5.メラトニン:唾液検査