ヒトにとっての必須ミネラルとは、亜鉛・カリウム・カルシウム・クロム・セレン・鉄・銅・ナトリウム・マグネシウム・マンガン・モリブデン・ヨウ素・リン・塩素・硫黄・コバルト(VB12に使われます)の16元素です。
特に不足しがちなミネラルは、マグネシウムと亜鉛です。
マグネシウムは、あらゆる細胞の酵素の働きやエネルギー産生などに関わっており、身体にとってとても重要です。天然の塩には多くのマグネシウムが含まれていますが、 1972年に塩田が廃止されてからミネラルを含まない精製塩が多く出回るようになったことも原因の一つと言われています。


\\ マグネシウムの主な働き //

・300種類以上の酵素反応に関係している
・エネルギー代謝を助ける
・タンパク質合成補助
・細胞内外にあるKイオン、Naイオン、Caイオン濃度調整
・筋肉収縮、神経伝達
・全体の60%が骨や歯、30%が筋肉に分布
・1%が細胞外液、残り99%が軟組織、細胞内に
・骨や歯の構成成分であり強度維持に役立つ
・Ca、Pを摂取すぎるとMgを吸収阻害する

\\ 欠乏時の症状 //
・アレルギーやじんましん
・糖尿病

・骨や歯弱くなる→骨粗鬆症、骨軟化症
・筋収縮異常>不整脈、心疾患、痺れ、痙攣、筋力低下
・精神・神経疾患

\\ 過剰の症状 //
・下痢
・高マグネシウム血症
 →筋力低下、呼吸麻痺、意識障害、心疾患

\\ 含まれる食品 //
・海藻類→青のり、テングサ、ワカメ、コンブ類
・豆、ナッツ類→ゴマ、パンプキンシード、アーモンド、きな粉
・そば、ホウレンソウなど

\\ 消耗する要因 //
アルコール、糖質、脂肪、激しいスポーツ、ストレスなど

<こんな方にオススメ>

お酒をよく飲まれる方

寝付きがよくない方

スポーツや運動をする方

外食の多い方

便秘・下痢などに悩んでいる方

糖尿病や高血圧、心疾患に罹っている方

積極的にマグネシウムを摂取しましょう!

当院では、 ミネラルの測定は OligoScanという測定機器を使って、 手のひらで簡単に行うことができ、即時に結果が得られます。

ちなみに、マグネシウムのサプリメントは2種類あり、通常はおなかが緩くなりにくいMg glycinateを処方しますが、便秘気味のかたにはMg citrateをお勧めしています。

<亜鉛>

亜鉛は細胞のあらゆる代謝に関わり、100以上の酵素の補酵素として働いています。免疫防護や蛋白合成、DNA合成、細胞分裂、生殖機能向上、 糖代謝、皮膚や骨の生成、甲状腺機能向上、ビタミンDの活性化、水銀排泄促進など、多くの働きがあります。


\\  欠乏症状  //

脱毛、傷口が治りにくい、免疫低下、下痢、夜盲、精子減少、性欲減退、食欲減退、貧血、頭痛、ニキビ、倦怠感、乾癬、爪の変形や白斑、記憶力減退 など


\\  亜鉛欠乏を起こす原因  //

アルコール摂取過多、肝硬変、膵炎、炎症性腸疾患、慢性腎不全、セリアック病、鉄過剰、喫煙、加齢 など


\\  亜鉛の摂取源  //

牡蠣、ナッツ、豆類、卵黄、カニ、肉(ラム、鶏肉)など


\\  過剰症状  //

めまい、発汗、アルコール不耐症、貧血、免疫低下

<こんな方にオススメ>

免疫を上げたい方、風邪を引きやすい方

妊娠を目指す方

ホルモン活性を上げたい方

ニキビ、肌荒れで悩んでいる方

前立腺肥大

糖尿病

お酒をよく飲まれる方

当院では、 ミネラルの測定OligoScanという測定機器を使って、 手のひらで簡単に行うことができ、即時に結果が得られます。 初診の9割以上の方が亜鉛欠乏です。

ご自分のミネラルバランスを知ることで、食生活を改善、補うべきミネラルをしっかりと補充して、健康な身体を維持しましょう!

参考:厚生労働省「統合医療情報」発信サイト
http://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c03/19.html