天然ホルモン製剤:クリームと錠剤
だんだんと寒くなってきましたね!みなさま、体調はバッチリですか?
さて、今日は当院で現在使っている天然ホルモンを一部ご紹介します。
50代以降になるとホルモンの分泌が激減しますので、検査をして健康を維持するために必要な量のホルモンを、アメリカの調剤へ一人ひとりの患者さんについて処方箋を書いて発注します。
女性の場合、エストロゲンとプロゲステロンという2種類の女性ホルモンがあり、その両方を補充していく場合が多いのですが、通常はクリームの中に練り込んである製剤を使います。
エストロゲンの中でも、E2(エストラジオール)とE3(エストリオール)だけを選んで補充していきます。乳がんのリスクになりやすいE1(エストロン)は入っていません(←これ重要です!)。これを2種類のエストロゲンが入っているという意味で、バイエスト(bi-est)と呼んでいます。
皮膚からですと吸収が緩徐なので、血中濃度の上下が少なく長時間の作用が望めます。
エストロゲンは、飲むタイプよりも経皮吸収のほうがよいと言われています。なぜならば、飲むということは、一度腸で分解してから門脈を経由して肝臓に行き、そこでかなり代謝・分解されてしまうので、血中濃度に反映させるには量を多く摂取する必要があるのです。脂質代謝にも影響があるので、胆石が出来やすいなどのデメリットもあると言われています。
プロゲステロンは、クリームで塗るタイプと錠剤で飲むタイプの両方があります。プロゲステロンは、不安を和らげたり、気持ちを穏やかにする作用がありますが、特に不眠などの症状がある患者さんには、錠剤タイプのほうがより効き目がありますので、そちらをお勧めしています。実際に睡眠薬の服用量が減ったという患者さんもおられました。
Here you can see bio-identical natural hormones. Bi-estrogen cream, Progesterone cream, and Progesterone tablet.
私自身は、どちらもクリームタイプを使っていますが、サラサラとしたつけ心地で、とても使いやすいです♪